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歯と健康の関係性ってどんなもの?歯周病についてもチェック

歯と健康の関係性ってどんなもの?歯周病についてもチェック

自分の歯で食事を楽しむこと、歯が全て生えそろっていることは当たり前と考えている方も多いのではないでしょうか。

本格的に大人の歯が抜け始めるのは50歳からですが、実は20代でも歯が失われてしまう可能性があります。

つまり、どのような年齢であっても歯を失う可能性があるというわけです。

歯を失う原因は歯の欠けや割れ、虫歯といったものもありますが、1番の要因となるのが歯周病と言われています。

今回は歯のケアを考えている方に向けて、歯と健康の関係や、歯周病の予防法などについて解説していきます。

これまで歯の健康について考えていなかったという方や、歯のトラブルに悩んでいるという方も、これを機に適切な口腔ケアについて考え、健康的な歯を手に入れましょう。

歯と健康の関係性は深い

生活習慣病や肥満などの予防には、栄養バランスを考えながらさまざまな食べ物を摂取しなければなりません。

そんな時に歯が失われていると、噛めない食べ物が出てきたり、よく噛んで食べられなかったりしてしまいます。

目安として40歳で全て、60歳で24本、80歳で20本以上の歯を保つのが良いと言われています。

また歯を失う要因となる歯周病は、メタボリックシンドロームや糖尿病を悪化させるという研究があります。

つまり豊かな食生活・健康の維持、病気の予防・疾患の悪化を食い止めるためには、健康な歯を保つことが大切なのです。 

歯が健康に影響を及ぼす要因、歯周病

 大人が歯を失う原因は、歯の欠け・割れが約2割、虫歯が約3割、そして歯周病が約4割と、歯周病が最も大きな要因となっています。

歯をぶつけたり硬いものを食べたりして起きる歯の欠け・割れはもちろん、すこし進行してからにはなりますが、虫歯も痛みがあるため自分で気が付くことが可能です。

一方で歯周病は症状がかなり進まない限り自覚症状がほとんどでないため、サイレントディジーズ、静かなる病気とも呼ばれています。

「ものが噛みにくい」「歯のグラグラが気になる」「歯肉が腫れている」「歯や歯肉が痛い」といった症状が出るころには、歯周病が進行し、歯を支える骨が溶けて歯を抜かなければならないケースも多くなります。

歯周病とは

 歯周病は、歯の周りの歯肉や歯を支える骨が溶け、少しずつ破壊される炎症性の疾患で、程度の差はあるものの20歳以上の約70%がかかっていると言われています。

歯と歯茎の間にある歯肉溝をしっかりと磨けていないことで、歯肉溝に細菌がたくさん停滞してしまい、その細菌に感染することで引き起こされる疾患です。

自分でも気になるほどの口臭や起床時の口内のネバネバ、歯磨き中の歯ぐきからの出血、歯ぐきの腫れや下がり、歯の浮きやグラグラといった症状が思い当たる場合、歯周病の可能性があります。

歯が磨けていないことだけでなく、糖尿病などの疾患や喫煙、歯ぎしりや噛み合わせが悪い、ストレス、長期間の薬の服用、歯の部分的欠損、口呼吸が多いといった方は、歯周病になりやすいまたはなったときの進行が早い恐れがあります。

症状がない、自分では大丈夫と思っていても、定期的に歯科医院を受診しましょう。

歯周病が健康に及ぼす影響5つ

 ここでは、歯周病が健康にどのように影響するか、5つの項目にわけて見ていきます。

 

心臓疾患・脳血管疾患

 歯周病の原因となる菌の刺激により誘導された物質が塊をつくり、血管を硬くし、血管の通り道を狭くします。

心臓の血管であれば心筋に血液が送りにくくなり、場合によっては死に至る心筋梗塞などを引き起こします。

脳血管が詰まる脳梗塞は、歯周病の方はかかっていない方に比べて3倍近くなりやすいと言われています。

 

 メタボリックシンドローム

 男性であれば85㎝、女性であれば90㎝以上ウエストがあり、血圧や血糖値、血中脂質のうち2つ以上に異常所見がみられる状態をメタボリックシンドロームと呼びます。

歯周病の病巣から出てくる物質は、血糖値を上昇させます。

そのため歯周病がメタボリックシンドロームをより悪化させ、脳卒中や心筋梗塞発症のリスクを高めてしまう可能性があるのです。

 

糖尿病

 糖尿病の合併症の1つが歯周病と言われており、実際に糖尿病の方の多くが歯周病であるという報告があります。

また歯周病が糖尿病を悪化させることが明らかになり、歯周病の治療をすることで糖尿病を改善することができることも分かってきました。

 

低体重児早産

 歯周病にかかりやすいとされる妊娠期ですが、歯周病にかかっている妊婦は低体重児出産や早産の危険率が通常の7倍と言われています。

 

関節炎・腎炎

 関節炎や腎炎を引き起こす黄色ブドウ球菌や連鎖球菌は、歯周病の原因菌にも多く含まれています。

そのため、口内の細菌や炎症物質が血液に入ってしまうと、関節炎や腎炎を発症する可能性があるのです。

歯周病が原因のひとつ:歯茎にニキビのようなできもの

歯茎に白いニキビのようなものができたことがある方はいらっしゃるでしょうか。

口内炎のように痛くない場合、「フィステル」というお口のトラブルの一つかもしれません。これは歯周病が原因のひとつとしてあるため、原因や対処法を知っておくと安心です。

フィステルについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事からご参照ください。

歯茎にニキビ?口内炎ではないかも!見分け方と原因、対処法も

歯周病の予防方法

 歯周病を最も効果的に予防できるのが、プラークコントロールです。

プラークとは歯の表面や歯の隙間につく細菌のかたまりのこと。

歯ブラシやデンタルフロスを用いてプラークをこすり落としたり、つきにくいように予防したりして、プラークをコントロールします。

ほかにも規則正しくバランスの良い食事を心がける、よく噛んで食べる、歯科医院で定期的にクリーニングしてもらう、虫歯をきちんと治療するといったことでも歯を健康に保つことが可能です。

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歯をしっかりケアして、健康に過ごそう

 いかがでしたでしょうか?

この記事を読んでいただくことで歯と健康についてご理解いただけたのではないでしょうか。

歯をきちんとケアすることは、さまざまな病気を引き起こす歯周病を防ぐことにもつながります。

健康に過ごすために、まずは歯のケアから始めてみませんか。

 

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